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磁気偏角

磁気センサが指すのは磁北で、地図の北(真北)とはずれています。このずれが磁気偏角です。imu_orientation_estimator の use_magnetometer を使うとき、magnetic_declination_in_deg に偏角を入れると、yaw が真北を基準にした値になります。0 のままなら磁北が基準です。

符号に注意

magnetic_declination_in_deg は 東偏(磁北が真北より東)が正 です。日本は西偏なので 負の値 を入れます。

国土地理院の資料は西偏を正と書いているので、符号が逆です。たとえば国土地理院の「7°50′」(西偏)は、−7.83 と入れます。

同じ測定のまま偏角だけを変えると、yaw は偏角と逆の向きに変わります。yaw は反時計回りが正で、東偏は時計回りのずれだからです。

調べ方

偏角は場所で変わり、年とともにゆっくり動きます。同じ地域で動くロボットなら一定の値で足ります。

代表的な値

磁場のモデル IGRF-14 で計算した 2026.0 年の値です(高度 0 km、度、東偏が正。2025 年より後はモデルの予測)。目安なので、使う場所の値は上のサイトで確かめてください。

日本:

地点偏角
札幌−9.9
仙台−8.5
東京−7.9
名古屋−8.1
鈴鹿−8.1
大阪−8.1
福岡−8.0
那覇−5.8

世界:

地点偏角
ロンドン+1.1
パリ+2.0
ベルリン+5.1
ニューヨーク−12.5
ロサンゼルス+11.4
サンパウロ−21.9
ケープタウン−26.6
シンガポール+0.2
上海−6.5
シドニー+12.8

偏角で直らないもの

偏角は地球全体の磁場のずれだけを直します。モータ、鉄骨、バッテリーなどの近くの磁気の乱れは残ります。モデルの値と実際の値も、場所によっては 1° 以上違います(日本国内で、磁気図の値と IGRF-14 の差は 300 地点で最大 1.5°、2020.0 年)。